テレビとおともだち

少し前の記事ですが‥‥
日経ビジネス EXPRESS : 【大橋巨泉氏】金持ち、勝ち組、インテリはテレビなんか見なくなった
http://nb.nikkeibp.co.jp/free/tvwars/interview/20060127005218.shtml

これ読んで、いままでわかんなかったことが、わかりました。
芸能人がクイズに答えて高級料理を食べたり、カラオケで歌ったり、ゲームしたり
どーでもええちゅうねん、おもんないっちゅうねんってずっと思ってたんです。
そんなん見せられて、何でみんな喜んでるんだろうかって。
そこで、巨泉がこんないいことを言った。

大橋 今のバラエティーを誰が面白がっているか分かる? 10代、20代の子供とおばさんですよ。この人たちは芸能界の内々を一緒に味わっているんだよ。それで芸能界の内幕をちょっと共有したつもりになっている。でも、本当は共有なんか何もしていない。

友達みたいな気分なのかな。わかんないけど。
それなら、芸能人の楽しんでる姿みて喜ぶ気持ちも、ちょっとはわかるかも。
ああゆうバカ騒ぎを、友達がやってんならちょっと面白いかもね。
でも、でもね。
そんな、「芸」とも呼べないような仕事して金儲けしてるくせに
テレビ見てるお客さんの事を「一般人」とか呼ぶわけよ。奴らは。何様だ。
そのことに気付いちゃったら、もうテレビなんてアホらしゅうて見てらんねーんだよバーカ。


いまやってる金曜時代劇・「出雲の阿国」で阿国が農家のおばさんに
「芸人のような根無し草は、いつかは枯れる」「子をなして、女としての幸せをつかめ」って言われるけど
それでも踊りが好きだから、楽しいからと、傾くことを選ぶ、みたいなそんな覚悟。
もしも、それを持っていれば
どんなに頭の弱そうな、常識外れな人物でも
そういう風な芸人なら、わたしは好きだし、すこし、尊敬してしまう。
最後、桂米朝が師匠・四代目桂米団治にもらったという、こんな言葉を。

落語と私

落語と私

芸人は、米一粒、釘一本もようつくらんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。 ねうちは世間が決めてくれる。 ただ一生懸命に芸をみがく以外に、世間へおかえしの途はない。 また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで。

かっこえ〜‥‥。